【TrackBack】 ロンドン塔の「カラス問題」は複雑?
a0037410_1730883.jpg[ロンドン ロイター]
17世紀のロンドン塔伝説と都市カラス問題

もし伝説が本当ならば、英国王室の未来はロンドン塔(the Tower of London)に勤務する射撃名人の守衛たちの手の中にある。

ロンドン塔のまわりを飛びまわる6羽のワタリガラス(大ガラス/ravens)が危機に瀕している。200羽に増えた都市カラス(crows)がワタリガラスの領地を侵略し、病気を蔓延させエサを盗んでいるのだ。

なので、毎週日曜日の夜明け、観光客たちの侵略が開始される前に、ヨーマン・ウォーダー・デリック・コリスさんは22口径空気銃を手に、あたりを巡回して都市カラスを間引きする。

ワタリガラスの安全地帯を守ることはビーフィーター(Beefeater)と呼ばれる護衛兵の重責だ。伝説では『ワタリガラスが去るときロンドン塔は崩れ、したがって王室も倒れる』といわれている。

17世紀の君主チャールズ2世は、『ロンドン塔には常に6羽のワタリガラスが住んでいなければならない』と宣言した。

「都市カラスは増加傾向にあり、私たちにとって大きな問題となりつつあります」ロンドン塔を管轄する団体ヒストリック・ロイヤル・パレス(Historic Royal Palaces)の広報担当者は言う。

「レイヴンマスター(raven master)と呼ばれる担当者には独自の間引き戦略があります。彼は夜明けに出かけ、病気だとわかっている都市カラスを探します。羽根につやがなく、弱った外見からわかるのです」彼女はロイターに語った。

英語の集合名詞が適格な意味を持っていることは珍しいが、これはその稀な例だ。英語の表現では「都市カラスの群れ(gathering of crows)」のことを「都市カラスの殺し(murder of crows)」と言う。

狙撃手は殺鼠剤を呑み込んだと思われる都市カラスに特に目を光らせる。

ワタリガラスの一羽グロッグはロンドン塔で21年間を過ごしたが、1981年になって唐突に環境の変化を必要としたらしい。彼が最後に目撃されたのは、イーストエンドにあるローズ・アンド・パンチボウル(the Rose and Punchbowl)というパブの外だった。

それは一生の仕事とは限らないのだ。そしてワタリガラスならば何でもいいというわけではない。ロンドン塔の管理者は、過去にワタリガラスをその「無作法なふるまい(conduct unbecoming)」によって追放したことがある。

1986年にはジョージという名の一羽がTVアンテナにいたずらをして「解雇命令(marching orders)」を出された。
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日本の神社仏閣などでも特定動物を大切にする風習はあるけど、『常に6羽を』って言われてもねぇ。ガイドブック等では、ロンドン塔と英国の守護神(?)として、ときどきワタリガラスが描かれていますが、まさかそんなルールがあったとは・・・。ルールブックではありませんが、子供向けにこんな本も出版されているようです。

蛇足ですが、「Beefeater」といえば、同じ名前のドライ・ジンがありますね。TripleCrownでも味わえるので、ご興味があれば是非。

記事掲載サイト:Excite 世界びっくりニュース
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by londonderby | 2005-03-02 13:26 | ★In UK
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